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【インタビュー】認定NPO法人PIECES様の想いとは

 

皆さんこんにちはRITA GROUP人事広報部の原田です。

先日あげさせていただいたブログ記事内でご紹介させて頂いた認定NPO法人PIECES理事である斎様に取材をさせて頂きました。

貧困、虐待、不登校等の『子供の孤立』という社会課題の解決の為に日々奮闘中のPIECES様の想いを記事にさせて頂きます。

 

Q1.どういう想いで活動をされているのか、教えていただいてもよろしいでしょうか?

深刻な状況で困っている子ども達を助けたいという想いももちろんあります。
ですが、困っている子どもたちを助けることだけでは20年後、30年後も同じように苦しむ子ども達が出て来てしまいます。
なので私たちは、安心して頼れる存在、自分を尊重して支えてくれる存在が身近にいることで
子どもたちがしんどさや困難を深める前に支えられていくような社会を目指したいと思っています。

 

Q2.社名に込められた想いを教えてください。

「PIECES」はパズルのピースからきているんですが、パズルのピースはそれぞれ違う形があ
り、違う形ではあるけれども1つ1つ合わさって1つの形が出来ている、そんな姿が私たちが理想とする社会と似ているものがありました。
子ども達も大人も生まれ育った環境や背景が異なる中で、それぞれの価値観や大事にしているもの、必要としているものは違います。それでも、その違いをそれぞれ尊重されながら
1つの社会になればいいねという想いから社名を「PIECES」と付けました。

 

Q3.孤立となる子ども達を無くしたいという想いは斎様自身、いつからお持ちになったんですか?

前職で児童養護施設で働いていたときに、何か問題が起きないと助けられないという状況に
目の前の状況を解決するだけでは社会は変わらないと感じるものがありました。
現在の医療や福祉では、しんどい状況があってから色んなサポートがはじまっていきます。
そうなってからだと、人を信じられなくなったり、頼ったり、「助けて」と言えない状況に
なってしまいます。
それを、未然に防いで頼れる、「助けて」と言えるのが当たり前になっていく状況、お互い
に助け合っていくのが出来ればと思いました。
専門的な支援も大切にしながら、地域や社会が持っている市民性の力にスポットをあてて日
常を安心できるものにしていきたい、そもそも深刻なケアが必要になる前に助けたいと思っています。

 

Q4.これまでに何人の子供たちがPIECES様の活動に参加されたのか教えてください。

去年の1年間で760人(延べ人数)の子ども達が活動に参加しました。
中学生~高校生が多いですが、学校に行けない不登校で悩む子ども達だけではなく、
学校には行けているけど、なんらかのしんどさを感じる子ども達もいます。
学校には通っているけど助けてくれる人がいない、頼れる人がいない、居場所がない、助け
てと言えない子ども達にサポートをしています。

 

Q5.活動をされていて新たに見えてこられた課題等はありますか?

子どもたちの支援をしながら、子ども達に関わる人を増やしていきたいと立ち上げ当初から
思ってはいましたが、どうしたら広がっていくのかが現在の私たちの課題になります。
-なぜその方々を増やしていきたいのですか?
現在の活動を通して、すごく腕のいい支援者や支援団体が1つ、2つだけあることの限界というのを感じています。
子どもを支える環境づくりのためには、一つひとつの規模や専門性は小さくても、子どもの
ニーズに柔軟に対応できる小さな支援がたくさんあることが、課題解決につながるのではないかと考えています。
外からは見えにくい、潜在的なニーズにアプローチしていくためにも、おのずと人づくりが大事になってきます。
子ども達と関り、何を想い、何を感じ、何をしんどさとして感じているのかを知ってもらい
ながら、自分にできるアクションを起こしてもらうことを目的とした、市民向けの育成プログラムを現在はメインに行っています。
都内を中心に行い6ヵ月間のプログラムに参加していただいています。参加人数は1回のプログラムで12人ほど。実践を通して関わっている子ども達がどういう思いをしているのか
感じ取ってほしいと思っています。

 

Q6.今後のPIECES様の展望

子どもの孤立という課題は全国各地にある問題で、いろんな支援があると思っています。
専門職ではない人たちをいかに巻き込んでいけるか、その方々が持っているエネルギーを活用していくプログラムを増やしていきたいと考えています。
子どもたちの為に何かしたいという想いを持っている方は大勢いると思っていて、そういう方々にはもちろん、もっとプログラムに関わる方が増えていってほしいと思います。